「日没前に帰宅する!」が最近の目標。庭の草花、特に花咲く姿を確認したいから。しかし、残念ながら昨日は日没後となってしまった。室内から照明に照らされた庭の一部に目をやる。そこで、発見してしまった。バラが、ぐにゃんと曲がっている姿を。つるばら「パフュームドレス」の長く伸びたシュートが花の重さに耐え切れず、前方に倒れてしまったのだ。早く、救出しなくては!
翌朝は休日。前方に倒れた状態のバラ(上の写真)を確認するため庭へ。写真で見ると問題の深刻さは伝わらないが、既に前方のバラ「あおい」に覆いかぶさっている。写真は、「問題の枝をカットしてしまおう」との判断を下した後の撮影である。カット前に、枝のまま咲く美しいバラの姿を写真に残そう。
大きく花開いた姿、開きかけの姿、少し固いつぼみ。雨に濡れたのか、雫をまとった姿の美しさに目を奪われる。きれいに咲いてくれてありがとう。
写真撮影後、枝ごとカット。せっかく伸びた立派な枝をカットする罪悪感は、まもなくバラを室内に飾れる喜びに変わっていく。たくさんの葉と、とげを取り除いて。
「パフュームドレス」は名前の通りよい香りがする。ほんのり甘くて、上品な香り。こんなバラの香水があったら身に纏ってみたいなぁと思う。幾重にもふんわりと広がる花びらをドレスに見立てると夢が広がる。いつだったかな、アカデミー賞受賞式でグウィネス・パルトロウがこんな色のラルフローレンのドレスを着ていたことがあった。
アアルトベースにわさっと飾る。育てたバラを飾ったり、ブーケを作ったりするのが夢だったが、咲いたばらをカットするのには何かと理由が要る。親心というか、何というか…可哀そうになってしまうのだ。
雨のおかげだろうか。風が吹いたからだろうか。バラの枝が倒れる原因となった自然の力に少し感謝しつつ、部屋でバラを楽しむ。ばらのあるテーブル、いいなぁ。